経過観察が大切な理由

経過観察が大切である理由の前に、なぜ削らなければいけないのか?について考えてみましょう。

虫歯が発見されると、多くの場合は

「痛くなるといけないので」

「大きくなる前に」

「ついでに」

 

「治療しておきましょう」となります。

でもちょっとまってください!

そんなにすぐ虫歯は痛くなりますか?

そんなにすぐ虫歯は大きくなりますか?

歯科医学は治療することを前提にしているので、治療しなかった場合にどの程度悪くなるのか?に関するデータはほとんどありません。

虫歯予防について

多くの患者さんが「虫歯予防」のために歯科医院に通っていますが

これは全くのナンセンス!

歯科医院に通っても虫歯は予防できません!

虫歯の原因は「飲食回数」です!

日本式虫歯予防の最大の間違いは「食べたら磨く」これにつきます!

食べたら磨けば虫歯にならないと思っているので、飲食回数がコントロールできないのです。

そして、「歯磨きができていないから虫歯ができる」ということになっていますが

これも大ウソです!

「歯磨きができていないから虫歯ができる」

これは、再治療を患者さんのせいにするための歯科医院の苦しい言い訳です!

再治療になったのは歯磨きのせいではありません。

その証拠をお見せしましょう。

銀歯の2次カリエス

さて、どこが虫歯になっていますか?

オモテ側ですか?

ウラ側ですか?


答えは一目瞭然!

ほとんどの場合、オモテ側から虫歯は発生します。

ではもう一つ質問です。

オモテ側とウラ側、磨きやすいのはどちらですか?

歯医者の歯磨き指導でも、汚れが残っているのはウラ側ではないですか?

ではなぜ、オモテ側が虫歯になるのでしょうか?

答:ウラ側はいつも唾液でぬれているから

なぜ虫歯ができるのか?

歯は飲食のたびに表面が溶けてしまうのです。(脱灰)

溶けた表面を、唾液が元どうりに治してくれます。(再石灰化)

飲食回数が多いと、溶けてばっかりになるので、いつか歯に穴が開いてしまいます。

穴が開くとひとりでに治ることはありません。

 

でも慌てて治療する必要はありません!

今できている虫歯は、「過去」の飲食回数の多さの結果です。

「過去」は変えられませんが

「未来」は変えられます!

必要なのは「治療」ではなくて

「飲食回数」を減らして、経過観察することです!

「飲食回数」を減らしても、虫歯は治りません。

治りませんが、「進行」を止めることはできます!

「進行」しなければ、痛くなることも、大きくなることもありません。

 

「進行」が止まっているかどうかは

「経過観察」で確認するしかありません。

リスクに合わせた間隔で「進行停止」を「確認」できれば

一生、その虫歯は削らなくて大丈夫です!

一番簡単な「飲食回数」の減らし方

コツは「飲み物」です。

「お水」「お茶」以外の飲み物をやめること!

 

「お水」「お茶」は「飲食回数」に含まれません。

いくらのんでも歯が溶けることはありません。

それ以外の飲み物をやめるだけでいいんです。

「牛乳」「野菜ジュース」「ポカリ」「ヤクルト」」等々・・・

体に良くても歯に悪いものはいくらでもあるんです!

その虫歯、削られたくなかったら

まず「飲み物」を変えてみてください。

うまくいけば、削らなくても大丈夫ですよ!